ブックタイトル佐藤栄作 受賞論文集

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概要

佐藤栄作 受賞論文集

第27回奨励賞ることにあります。(二)国連の運営自体、各国の拠出金から出ているという財政状況から、その財政を円滑に、しかも効率的に、資するよう活動しなければなりません。特に開発途上国と内戦当事国への数々の物資援助などは、国連活動にとって、重要でありますので、この点でも、NGOがこの業務に係わることは、重視されます。物資調達行政は、今までNGOと経済社会理事会との関係からも、その協議事項と密接に関連しております。NGO自体の業務は多岐にわたっておりますが、冷戦後の国連活動の物資調達行政の重要性から看ても、NGOのこの業務は注目されてもよいと考えます。この物資調達業務には、転送・配給作業・サービス業務が含まれます。「物資・サービスの供給を通じて、国際機関の活動の実施に、不可欠な役割を果たすことを条件に、物資・配給・難民キャンプの設置・維持などサービスをNGOから調達している。」ただ、このNGOの活動は、企業との活動に限定されますので、NGOに対する信頼性と履行能力が要求されます。つまり企業への活動・物・サービスの提供という関係であり、企業との癒着から生じる数々の問題が発生し易くなり、それをクリヤーすることが一つの課題として残っております。(参考文献:『国連とNGO』馬橋憲男、『国際人権法入門』トーマス・バーゲンソル、『冷戦、国際連合、市民社会』?国連60年の成果と展望?浦野起央、『西田芳弘「外務省防衛調査室レファレンス」平成10年8月号』923