ブックタイトル佐藤栄作 受賞論文集

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概要

佐藤栄作 受賞論文集

第27回奨励賞より、国際NGOが自ら、その必要性を認めたことにあります。国際NGOの具体的な取り組みは、経済社会理事会と国連総会への資料の提供にあります。次に国連人権・環境会議への参加は、国際NGOの基本活動に添うものであり、人権擁護問題については、最重要課題であります。それに取り組むことを、重要視します。非政府アクターとしての国際NGOは、国連の世界会議への参加は、原則として、経済社会理事会に協議的地位をもつ国際NGOに限られていて、それにより、国連環境開発会議(一、四〇〇団体参加)と国際人口会議(一、二五四団体)が開催されており、経済社会理事会の社会面からの係わりの重要さから考えてみても、国際NGOが参加していることが活動の広がりをなしていることが判ります。世界会議のメリットは、その決定には、そのまま効力を有し、国連総会へは報告するだけでよいことになり、世界会議の面では、国際NGOが世界会議に参加することで、政府間の公式会議に参加し易くしております。(4)国際NGOの注目される貢献1機能の拡大政策決定者の相互作用の、ほんの一部にすぎなかった国際NGOは、インフォーマル活動(非公式活動)へと拡大していきました。2平和・開発・環境・人権への活動平和・開発・環境・人権への取り組みがありますが、ここでは、人権問題に関する活動を重視し、様々な視野から見ていきます。人権への取り組みが、早くから為されて、顕著な成果をあげております。特に情報の収集・啓発・教育・調査・モニター・ロビー活動など多岐にわたります。具体的には〔一〕提案では、新たな問題が国連の議題にのぼった場合、積極的にアイデアの提供。〔二〕国際憲章71条・68条の挿入。この71条は経済社会理事会とNGOとの関係を鮮明に表示するものであり、NGOの活動を理事会に付与したものと考えられますし、国連にNGO協議会制度が設けられることになりました。〔三〕拷問禁止条約の国際NGOの積極的・主導的なかかわりは、世界の拷問の実状公表に参与すること、禁止の署名をすることが含まれております。〔四〕日本人への人権問題のうながし。「栃915