ブックタイトル佐藤栄作 受賞論文集

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概要

佐藤栄作 受賞論文集

第27回優秀賞図1国際NGOの介入における3つのトラック図1国際NGOの介入における3つのトラックトラック1.5調停と対話政策決定者トラック2対話とトレーニング影響力の高いエリート層トラック3対話、トレーニング、アドボカシー、エンパワメント、開発、社会・経済活動草の根とローカル出典:Diana Chigas,“Capacities and limits of NGOs as conflict managers,”Chester A.出典:Diana Chigas,“Capacities and limits of NGOs as conflict managers,”Chester A.Crocker, Fen Osler Hampson, and Pamela Aall, ed., Leashing the dogs of War: ConflictCrocker, Fen Osler Hampson, and Pamela Aall, ed., Leashing the dogs of War: Conflictmanagement in a divided world, United States Institute of Peace, 2007, p.555.management in a divided world, United States Institute of Peace, 2007, p.555.ここでは、非公式な第三者としてのNGOが紛争解決に3つのトラック(レベル)で関ここでは、非公式な第三者としてのNGOが紛争解決に3つのトラック(レベル)で関与し与していることが図示されている。それぞれのトラックにおいて、別々の層の紛争当事者ていることが図示されている。それぞれのトラックにおいて、々の紛争当事者を対を対象として、それぞれに独自の手法を得意とするNGOが活動してきた。以下では、そ象として、それぞれに独自の手法を得意とするNGOが活動してきた。以では、それぞれれぞれのトラック毎の特徴と、具体的なNGOの活動について述べたい。のトラック毎の特徴と、具体的なNGOの活動について述べたい。トラック1.5:政策決定者に対する非公式介入トラック1.5:政策決定者に対する非公式介入トラック1.5においては、非公式な主体が、公式な政府ないし政治指導者などの政策決トラック1.5においては、非公式な主体が、公ないし政治指導者などの政策決定定者を対象に、平和裏に紛争を解決させるための介入が行われる。そこで典型的に取られ者を対象に、平和裏に紛争を解決させるための介入われる。そこで典型的に取られるのが和平調停であり、非公式な調停者が紛争解決もしくは特定の課題の調停に乗り出す。この分野のNGOで代表的なものとして、筆頭に挙げられるのがカーター元米大統領による「カーターセンター」である4。カーターは元米大統領という身分的特権を活かして、ハイレベルの紛争解決対話の仲介を進めてきた。カーターセンターの活動のうち調停に関わるものは、INN(International Negotiation Network、国際交渉ネットワーク)の運営である。INN881