ブックタイトル佐藤栄作 受賞論文集

ページ
504/1096

このページは 佐藤栄作 受賞論文集 の電子ブックに掲載されている504ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

佐藤栄作 受賞論文集

4.子どもの死亡率削減5.妊産婦の健康の改善6.HIV/エイズ、マラリアその他の疾病の蔓延防止7.環境の持続可能性の確保8.開発のためのグローバル・パートナーシップの推進発展途上国における人口増加がもたらす食糧不足や環境破壊を抑制するために、国連は人口問題について以下の4つの活動にさらに取り組む必要がある。1途上国への教育支援2リプロダクティブ・ヘルス/ライツと女性のエンパワーメント3 NGOや企業とのパートナーシップ4資金確保2.発展途上国の人口増発展途上国で人口増加が起きる要因は複数ある。まず、乳幼児の死亡率が高いために子供を多く産み、子供不足を避けること、子供を労働力とみなし、多ければ多いほどよいという考え方があることがあげられる。また、家族計画のための教育を受けていなかったために望まない妊娠をしてしまうことや、就学率が低いために女子が早くに結婚し、結果的に生涯に産む子供の数が増えるといった要因も考えられる。人口が増えることはさまざまな問題を引き起こす。例えば貧困である。一家の少ない所得を多くのメンバーで分け合うことは一人当たりの所得の減少につながる。また、食べることで精一杯になってしまうため、労働力である子供を学校へ行かせない。学校へ行けなかった子供はいい職につけないため貧困の再生産が起きる。別の例は環境破壊である。人口が増えることで必要な食糧も多くなる。畑を作るために森林を伐採することは環境破壊にもつながっている。人口増以外で発展途上国が抱えている人口問題としてHIV/AIDSやマラリアなどの伝502