ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

この条約の締結後、1991年にソ連が崩壊したため、CISへの移行に伴う調整がなされた。しかし削減の手段として兵器の破壊のコストが東欧諸国の負担になり、またアルメニアおよびアゼルバイジャンの削減義務の同意が得られないなど全ての地域の足並みが揃っているわけではない。両翼地域と呼ばれるチェチェン、アルメニア、アゼルバイジャンやNATO東進傾向等に対するロシアの政策硬化、カスケーディング;米国、オランダやドイツなどによるギリシャおよびトルコの近代兵器化が進むことへのバルカン諸国の懸念など欧州における不安要因は依然として存在している。また規制対象兵器は上表のような5項目に限定され、特に小規模の紛争時に多用されるライフルや機関銃などの小火器は入っていない。ワッセナー・アレンジメント:Wassenaar Arrangement<概要>冷戦中は西から東への通常兵器の拡散を規制するCOCOM(以下ココムと表記)が存在したが、冷戦終結に伴い通常兵器の言わば北から南への拡散が問題になった。そのような輸出規制の枠組みの変化の必要性に対応してココムに代替するような形で設立され、大量破壊兵器の不拡散レジームを補う役割を持つ。各国は輸出を許可した品目について情報交換を行い、兵器流通に関しての責任感と透明性を高めることを狙いとする。<目的>・地域的、国際的安全保障と安定に寄与するため、通常兵器と汎用品・技術の移転における透明性と責任を高め、貯蓄を回避する。・参加国は、懸念対象地域・国家による兵器や汎用品の軍事利用目的技術の過剰な入手を阻止するよう協力する。<成果と課題>96年の発足当時には33ヵ国が参加した。新規国の参加が自由であるが、97年まで新700