ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

「冷戦後の新時代における国連の理念と役割」重松優要約冷戦の終末が世界に平和をもたらすはずであったが、今この世界情勢の混沌とした状況は一触即発の危機をはらんでいる。民族間の紛争が大国間の対立を生むという構図は崩れたが一方で地域紛争はより長期化し、深刻化している。米ロ両国も自国内において多くの問題を抱え、民主主義のために立ち上がる余裕も財政的基盤もない。それはヨ-ロッパ諸国も同様である。新しい21世紀に向けて国際連合が本来の憲章の精神に立ち返り、世界の平和と安全のために整備が急務であろう。Ⅰ.冷戦後の現状と認識現状を歴史的に考察し、政治、経済、社会的側面から捕らえ、今後起こり得る問題を列挙した。特に、世界が政治的、経済的にもボーダーレスの時代を迎え、自国の安全はまず他国の安定からといった認識が必要である。Ⅱ.国連の理念国連の沿革的考察から現在抱えている問題点と今後期待される役割を考える。特に国連創設時には考えられなかった民族間の大規模紛争と難民流出という問題は自国の力だけでは解決できない問題である。その都度に国連は革新的な行動をし、問題解決に当たらなければならない。Ⅲ.各機関の変革とその役割従来の機関が持っていた機能を分析し、新秩序に見合った形で作り替えていく必要がある。特に安全保障理事会での大国の拒否権問題、常任理事国増加の問題など現在に見合っ60