ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

2.安全保障システムの類型威ここでは、先に述べたような「世界新秩序」の(COCOM政治・安型全)保障(MTCR状況に型合)のわせた安全保障c1d1システムを探ることを目的として議論を進めていく。その内括方法としては、まず、安全保障システムを脅威のタイプ・脅威に対する対処のタイプに括c2d2合わせて分類し、その上で「世界新秩序」においてとるべき安全保障システムを特定する、という方法をとる。<安全保障システムの類型>23脅所在非A包外括部包括非包部包C脅威の性格特定不特定a1b1抑止・対抗型域外脅威対処型(同盟)の同盟a2危機管理共通の安全保障b2集団安全保障協調的安全保障BDA脅威の性格脅威の所在非A包外括部包括非包内括部包括C特定a1抑止・対抗型(同盟)a2(COCOM型)c1危機管理c2共通の安全保障不特定b1域外脅威対処型の同盟b2(MTCR型)d1集団安全保障d2協調的安全保障BDc1BDc2脅威ユニラテラルな行為協調c1A脅威・対処のタイプの分類脅威の性格としては、それが特定のものであるか、不特定のものであるか、ということ(脅BDc2威の特定性-不特定性)、そして脅威がどこに存在するか、ということ(陣営の外部に存在-システム内部に存在)が挙げられるので、脅威のタイプは、4つ(特定かつ外部、不特定かつ内部)に分けられる。また、脅威に対する対処のタイプとしては、軍事的な対処とより包括的な非軍事的な対処をも含む対処の2つが挙げられる。よって、4つの脅威のタイプと2つの対処のタイプを組み合わせると、合計8つの脅威-対処のタイプが特定できる。脅威ユニラテラルな行為協調56223左図:山本吉宣「協調的安全保障の可能性-基本的な考察」『国際問題』1995年8月号、4頁。右モデルは作者作。