ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

を条件とすべきである。安保理の組織改革が即日本の軍事大国化につながるようなものであってはならず、日本が今後国際平和の実現のため積極的に行動することが、従来日本が貫いてきた基本的立場との整合性を失うようなものであってはならない。国連の新しい平和活動のアプローチを日本は実践する必要がある。4.日本が積極的に国際貢献を行う際に、アジア諸国への配慮を怠ってはならない。国際貢献の名目で日本が軍事大国を目指すのではないか、との懸念がアジア各国にあり、日本が国際社会のために真に平和的な貢献を行おうとする意図を、これらの国々には労を惜しむことなく説明するべきである。機会をとらえ、これらの国々に対して、日本の過去の行為についての決然たる清算行為を行うことも必要である。5.核抑止力や軍事超大国に依存する傾向があった従来の国際社会の新たな枠組みを作るためには、国際連合を通じた日本の新たな貢献が必要となる。そのためにも、今、国民間の憲法論議をタブー視する傾向を改め、盛んに日本型の国際貢献についての国民的論議を行うことが必要である。504