ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第13回佳作6.UNU国際学校の需給関係長いあいだ海外の大学を卒業したものの採用に関して閉鎖的だった日本の企業も、近年ようやく外国仕込みの人材の有用性に気付き、むしろ彼らの方が国際的活躍の場に恵まれた企業においては、その採用に際して有利にさえなって来ている。国連関係機関においても、その拠出金に比し、日本の場合、スタッフ数が過少であることは、従前から繰返し言われてきており、今なお新聞紙上の恰好のトピックスの1つとなり続けて久しい。UNUの国際学校でのトレーニングさえ受ければ、供給は十分にあること、ご専門の皆さんには釈迦に説法の失礼事であろう。需要関係に目を転じても、近年わが国における大学や短期大学や専門学校の学部や学科の新設の大半が、この国際関係であることは周知の事実であり、これはそのまま志望者すなわち需要が巨大であることを示して余りある。UNUにおいて国際学校(むろん、論の進行上、こんな仮称を勝手に使用しているが、適当な名称に代えてお読みいただければ幸いであるが)において仮に1学年の定員100名のコースを設置して募集されたら、門前市をなして若人が雲集すること目にみえている。約言すれば、UNUにおいて国際学校さえたとえ仮設のクラスルームであれ設置されたら、その需給関係の見通しは極めて明るいと断言できる。7.UNU国際学校の内容むかし在外研究員として欧米留学させてもらったとき、フランスでは司法省でアシスタントとして働く英語のうまい女子学生が一切の手当から通訳までやってくれたし、アメリカではどの役所でもグラヂュエイトスクールの学生たちがアルバイトしていたのが印象的だった。何ごとも金と人があればできる、とはよく言われることだが、他の世界中の官庁と同じく、UNUにおいても、人手不足と予算不足は深刻なものがあるのではなかろうか。いや479