ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

ページ
466/912

このページは 佐藤栄作論文集9~16 の電子ブックに掲載されている466ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

佐藤栄作論文集9~16

「国連大学と世界の学会との繋がりの強化について」莊幸美1.国連大学と学会との協力の必要性国際連合には、国際連合大学をはじめとするいくつかの学術・研究部門が存在する。これらの国際学術機関が、国連の目的とする世界の平和と発展に寄与するためには、世界の各学界との協力関係が必要不可欠である。なぜなら学会というものは、専門分野におけるブレーンの集約、集積であり、学術的オピニオンリーダーの集まる知識の宝庫だからである。各学会が、国連の学術・研究機関と密接に関わり合い、相互に協力していくことにより、よりよい成果をあげるであろうことは、大いに期待できることだ。もちろん、現在でもこれらの協力は各方面で行なわれており、その成果も着々と現われてきている。しかしここでは、国連の抱える諸問題を解決し、より豊かな社会へと導く大いなる一端を担うべく、よりその協力関係を強化・拡大する方法を考察してみたいと思う。(1)国連大学の設立経緯それではまず、国連大学の現状を把握するために、その設立経緯と目的について述べてみたいと思う。国連大学は、1969年、ウ・タント事務総長の提案にもとづいて設立されたものである。それ以前にも、国連の教育・科学機関として、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は機能しているが、このユネスコは発展途上国の教育援助や、教育分野における国家間協力の推進を主な活動内容としたものだ。そうではなく、純粋な学術教育機関を志したものがこの国連大学である。464