ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第10回最優秀賞保理」の常設を要請したい。「市民参加型」への国連活動を目指す次には、世界の市民個人と国際新秩序づくりのプロセスへの係わりを巡って論じたい。私は上からではなく「下から新秩序作り」を期待している。冷戦後とともに国家の価値が弱体化するにつれ、国際貢献は国家主体から市民主体になりつつある。「国家集権」から「市民参加型」に移動している。従って、市民に問題意識を向上させ、身近に感じることが大切だ。問題はどうすれば、無関心な市民、特に青年を国連の「平和建設活動」に貢献できるようにするか。柔軟かつ敏感に反応できる彼らこそ偏狭な価値観を破って新しい信頼関係や「共生」の新トレンドを築くことができるはずなので、同年代の対話が大切である。「地球的な市民」の意識を青年の間に広めて、国連は「国際貢献予備軍」育成を積極的に推進すべきだ。成績優秀だけで自己中心になりがちの青年は、地球保護にとって「迷惑」ばかりなので、成績と並行して社会奉仕活動の評価での教育制度の導入を国連は各国に奨励する。その上、国連は国による各地域の大学の活性化と大学生の国際感覚を向上させるため、「交換留学生増加」、「外国人教員倍増」及び青年による「地球青年協力協議」の結成など交流を深められる。民間情報ネットワーク、歴史資料センター、国際平和研究所等の設立によって青年たちは歴史教科書の他に情報収集が可能となる。毎年、交代で各国の青年たちがホストとして「地球青年フォーラム」の開催を積み重ねていけば、彼らの間に連帯意識を高めることはできる。やがて、一人前の地球青年が誕生するだろう。高校や大学生の期間に農家へホームステイをしたり、海外でのボランティア活動に参加することを奨励する。各国の青年が社会への奉仕活動にもっと関われば、安全保障への理解もより深められる。また、徴兵制の代わりに、若者たちは自分の好きなことをやればいいと考えているが、社会奉仕活動をすることによって自分は社会のために何ができるかということを考えるきっかけにもなろう。交通整理、老人ホームボランティア、海外の山間僻地での井戸堀、熱帯林の植林等国際ボランティア活動を1~2年間すれば、考え方が変119