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概要

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4.結言本論文では、人類存亡の危機を回避するための研究プロジェクト『賢人類計画』を提案した.人類が直面する多くの危機は互いに複合・適鎖しており、この複雑化する危機全般に対して総合的に効果的かつ最適な対策を決定するためには、グローバルな観点から危機の複合・連鎖を組織的に研究し、人類全体の福祉と幸福を向上する方向に危機管理の方針を決定することが肝要である。そこで、本論文では、単一の危機が危機全体に及ぼす影響度を予測・診断し、最適な対策を勧告することができるニューラルネットワーク情報処理手法を用いた賢人類計画のソフト面と、研究と普及ならびに勧告を具体的に遂行する研究グループの構成ならびに国際機関との有機的な連係に基づく賢人類計画の機構と組織について論述したものである0本論文の賢人類計画は膨大な情報処理プログラムの構築と危機管理の専門的知識ならびに多くの研究者の協力が必要であり、決して容易なプロジェクトではない。加えて、危機管理の対策を実際に診断し、国際機関にその勧告を普及・断行することは極めて困難な作業であるoLかし、現段階において、この賢人類計画で論述した方策が目の前に迫り来る人類存亡の危機を回避する最良の手段であると確信するものである。国連大学の研究者ネットワークの広範囲な分布と従来からの精力的な活動の経緯から鑑みれば、この賢人類計画は国連大学において実現可能な、否、実現しなければならない最重要研究課題であると主張するものである。958