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概要

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第8回優秀賞像を確実に関知したうえで、人類全体の福祉と幸福を増進することが急務の課題である。このような複雑化した危機管理において、ニューラルネットワーク手法は全体像を把握したもとで、最適あるいは最適に近い対策を決定することができるのである.以上述べた賢人類ニューラルネットワークは、しかしながらそう簡単に構築できるものではない。問題点として、上述のような大規模多層ニューラルネットワークは現段階では開発されていないのが現状であること、さらに危機間の結合アームにおける影響度の決定にはそれぞれ研究者の専門的知識と確認が必要なことなどである。だが、このニューラルネットワークは工業分野ではすでに実用化されており、家庭電化製品には既に普及した技(22) (23)術であり、さらに工作機械、ロボット-の適用も急速に進展しており、また地球環境問題(24)に限定してニューラルネットワークの適用の可能性を検討した論文も発表されている。つまり、ニューラルネットワーク構築に関する専門的知識を有する研究者と地球環境などの危機問題の専門研究者とが一致協力し、さらに国連機関との横のつながりを有機的に連係するならば、実現可能なプロジェクトであると結論される。組織と機構に関しては後述するとして、ニューラルネットワークの特性について若干補足する.既に述べたようにニューラルネットワークは学習機能を有しており、本論文のような危機管理に関しては、豊富な過去のデ-タを使用してシミュレーションを試行することができるOこのシミュレーション実験によってニューラルネットワークの妥当性が確認できるとともに、確度を向上させるための改良点も発見できる。十分な試行錯誤の後には、この賢人類ニューラルネットワークは実用に耐えるものとなり、その時点で人類の生存に関する複合・連鎖している複雑な危機管理を行なう場合の貴重な基礎資料を提供するのみならず、将来の危機変化の予測と危機に対処した具体的な処置の適正を診断し、危機が破局に向かう以前に適切な警告を発し、最終的な重大局面を回避することが可能になるものと考えられる。ところで誤解されやすいことではあるが、本論文のニューラルネットワークでは、人工知能を創生してコンピュータに人類の未来を託そうとするものでは決してないOというの955