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概要

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ち.国連には60余りの専門機関が存在しており、これらの専門機関が定期的に会合して人類生存の危機に対処するための具体的課題に取り組むことも必要であろう。しかしながら、これら専門機関はその機関に直結した危機が切実な問題として浮上したときには積極的に参画するであろうが、単一の危機問題がその国連機関の活動をネガティブに制約する方向を指し示している場合は、積極的な協力が期待できないものとなる。すなわち、この複雑化した危機の研究と管理を行うためには,国連機関の相互利害とは離脱した立場での危機管理の研究とその成果に基づいて予測し、警告を発し、さらに具体的方策を提言できる機関でなければならない。これに適する機関は国連大学の他には考えられない。国連大学は学術的な見地から中立的な立場が維持でき,さらに国連大学の広範囲に分布するネッTlワークに組み込まれた専門研究者を活用することによって、種々の危機間における関連性と影響の度合いを定量的に把握することが可能となる。また、その他の国連機関との連係を智にするならば解決指針の具体化の障壁となる利害の調整をも行うことができるであろう。しかしながら、国連大学がこの機関として活動するためには、グローバルな視点から危機の複合・連鎖を研究する組織と機構を再構成し、さらに現在もっている国連大学のネットワークとは別個に情報処理理論からのリブt面のネットワークを構築することが必要となるものと考えられる。3.賢人類計画31 1人頬生存の危機に封する予測・診断・警告機能-賢人類ニューラルネットワーク-複合・連鎖して複雑化する危機管理を行うための、本論文で提案する新プロジェクトを『賢人類計画』と命名する。ホモ・サピェンス・サピェンスと呼ばれる人類はその名の示すとおり賢明であるのか、人類は恐竜のように暗愚にも滅亡する種であるのか-。直面す952