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概要
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第7回最優秀賞｢国連大学に期待すること｣茂木健一郎要約I.始めに世界が大きく変動している現在､多くの問題が袋小路に入っており､有効な処方等が兄い出せないでいるOこのような時代に､国連大学は日本に本部を置く初めての国連機関として設立された｡私は､これからの国際社会の諸問題を解決していく上で､国連大学に期待したい活動の内容を表すキーワードとして｢有権的な事実の摘示｣､｢ブレイクスルー｣､｢超『国連』的活動｣の三つを挙げたい｡二.｢有権的な事実の摘示｣国際紛争が発生したときに､国連大学が紛争に関する客観的｢データ｣を公表する活動である｡国際世論が十分な情報に基づく､informeddecisionをなし得るようにするのが目的である｡≡.｢ブレイクスルー｣袋小路に陥っている問題について､従来にないアプローチを開発するのが｢ブレイクスルー｣である｡国連大学はこの｢ブレイクスルー｣を生じさせることをめざすべきだと考える｡783