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概要

satoh

激する新製品が必要であるということを理由に、それらを容認する。しかし著俸晶は消費者、否、人間一般によってincentivegoodsであるという側面を持っているのではなかろうか。新製品の存在を知り、それ-の欲求が発生し、その購入のために貯蓄をするという人間の一連の行動様式は、経済開発の推進にとって、人類学的とも言える本源的重要性を持つように思われる。このような行動様式をとることによって、人間は経済人に変化するのではないか。BNSの本家である中国で、ラジオ、自転車、ミシンが三種の神器視され、カメラ、ラジオカセットが新しいそれになろうとしている現実は、社会のホメオスタシス機能の-表現であり、必然であろう。著惨品は発展段階に応じたincentivegoodsに限って容認されなければならない。南北問題の激化によるナショナリズムの高揚と、国内における低開発性の苛酷さが結合する時、近年のイランのような情勢が他の途上国にも出現する可能性は考えられる。それは前述したように適正開発-の可能性をはらんだ流動状態である。しかしイランの例を見るまでもなく、途上国の人々は暗中模索の状態にあり、適正開発への道は遠い.イラン情勢普遍化の可能性を考える時、適正開発の研究は開発経済学にとっての大きな課題となろう。1980年9月30日7占