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概要

satoh

第6回佳作ということでなければならないはずだ。しかしそれは、言うは易く、行なうには相当の覚悟と勇気と努力を必要とするだろう.なぜならば、今日までの日本の姿、国際社会における日本の在り方、かかわり方が、善悪・功罪をひっくるめて、問い直さざるをえないだけでなく、私たち一人一人の生活の基盤をも、根本的に見直すことでなければならないからだ。だが、もし日本と日本人が,そのことをあいまいにすることなく、しっかりと見据えながら「国連大学」とt頼り組むI'ならば、今後の日本の前途と、国際社会における日本の立場には明るい展望が開かれるであろうし、国際社会にとっても、大きな実りとなるに違いない。というのは、日本は本来、本気でその責任と役割を自覚すれば、「国連大学」と一体となってその役割を果たすべき、資質と条件を備えているといえるからだ。すなわち、☆日本は古来、外来文化の洗礼を受けつづけながら、これを選択的に受容してきた歴史を持つために、異文化に対して極端な拒否反応を示すことがない。☆宗教的にも基本的には汎神論・無神論的で宗教的なこだわりが少ない。☆明治以降は西欧文明を積極的に取り入れて今日では北側に属し、地理的関係からも東北のかけ橋になれるし、またアジアの一員としてその文化と伝統を共有するところから、今後の国際社会の最大の課題である「南北問題」についても、そのかけ橋となることができる最適の立場にある。☆資源がほとんど無いに等しいので、本質的に世界中の国々との友好関係を必要としている。☆そして何よりも、日本の「平和憲法」を大事にしていくことで、これからの国際社会に一層大事になってくる日本の道義的立場の基盤を維持することができる。☆さらに、今日、自他ともに認める経済大国であることは、経済的にも「国連大学」を積極的に支持L、その活動を保障することができるはずである。777