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概要

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第6回佳作「今後の国際社会における国連大学の役割と日本」異杉章要約現代は世界的な拡がりを持つ構造的な変動の時代であり、国際社会もまた混沌として、平和や調和のとれた統一-向かうよりは、むしろ多極化構造を持つ複雑な対立の様相を呈している。また、一方ではローマ・クラブの「成長の限界」レポートに端を発する、地球の資源が有限であることの自覚や、地球人ロの爆発的増加、環境汚染、砂漠化の進行、大量の飢餓問題、そして何よりも全面核戦争の脅威など、人類の生存を脅かす諸問題に直面して、この地球上でしか生きられない人類の運命共同体的、連帯の方向が生まれているのも事実である。このようにして、今後の国際社会が、かつて人類が経験したことのない、多くの困難に直面する中で、「国連大学」の果たす役割はきわめて大きい。それは何よりも、「国連大学」がその名の示す通り、「国連」の-研究機関であると同時に「大学」であるということによる。大学は本来、自主独立の立場に立って、いかなる政治的な圧力にも左右されない自由の中で研究を進める場である。複雑な摩擦・抗争が絶え■●ないであろう今後の国際社会の中にあって、「国連大学」の役割が期待されるゆえんである。もちろん「国連大学」の役割はそれにとどまるものではなく、今後、地球人類が直面することになるであろう(また,そうしなければ、地球人類は破滅に向かわなければならな7占3