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概要

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「今後の国際社会における国連大学の役割と日本」川上和久要約本論文は、近年の国際社会の変容に対応した高度情報化社会の中での国連大学の役割,その中で重要性を増しつつある異文化間の理解に果たすべき国連大学の役割、そして最後に、それらの事柄について日本としていかなる貢献をなすべきかの3点について、主に論じている。まず、高度情報化社会となった国際社会の中で、全人類・地球全体の発展に貢献する国連大学として発展していくためには、まず各地域のより強力な援助を受けて、情報蓄積量を飛躍的に強化すること、そしてそれをもとに、とりあえずは現代世界が最大の関心を持つ5つのテーマに沿って、研究者がその情報を総合的に利用し得るようなシステムを強化すること、その結果未来予測学としての精度を現在以上の水準に引き上げ、それと並行してインターディシプリナリーな協力を強化すること、また基礎的なテーマ研究にもより門戸を開放して開発途上国の研究水準を上げること、これらの成果を全世界の人々に適切なフィードバックするシステムを作り、先進国がそのた吟の援助をすることが望まれるoまた、現今の国際交流の緊密化に対応して異文化間のイメージギャップ、文化摩擦を解消する道を模索することも、国連大学に諌せられた使命である。定期的に世論調査を全世界で実施して各国民の異文化に対するイメージや知識の実態を把握し、イメージギャップを解消するための政策の資料としたり、全世界の教科書を内容分析することによって、他の国に対するステレオタイプ的イメージ形成の実態を把握し、より正確な実態を情報とし722