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概要

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第6回優秀賞これらの研究・研修活動は全世界の60カ国にまたがる提携・協力機関と国連大学のネットワークおよびフィンランドの世界開発経済研究所(WIDER)で行われている。提携・協力機関のより一層の拡大も勿論望ましレ1ことである。直属研究所設置については、今3つの設立が考えられているとのことであるが、これらも早期実現に努力して欲しいと思う(アフリカ天然資源研究所、生物工学研究所および高等研究センター)Q国連大学独自の広報活動のため、放送による活動のできる機関が欲しい.英国のオープン・ユニバーシティーと協同で、最近、遠隔地教育国際センターが設けられたとのことであるが、国連大学専用の電波の割り当てを受けて世界各地に向け自由に放送による普及広報ができるところまで行きたい。出版活動の強化も重要である。対象は必ずしも国連大学での研究成果等に限る必要はない。秀れたものであれば請求に応じ出版の便宜を与えてやればよいと思う。(2)伝統的文化・芸術の研究先進国が途上国に与える援助が往々にして失敗に終ることがある。援助側の独断や押しつけ、被援助側の為政者のみの都合などで、途上国にとって責の国家増進にならない援助がある。その極端な例は軍事援助であろう。こうした援助の無駄をなくし、援助が有効に行われるためには、これまでとは異なった新しい考え方にもとづく援助が案出されなくてはなるまい.その新しLr,援助の考え方を知る1つの突破口として、世界の各地域・地方に住む人々の間に広がっているさまざまな伝統的文化や芸術に関する研究をとり上げることは有意義であろう。国連大学のプログラム領域8の「地域的展望」は上述のことと最も関連が深い。この領域の具体的研究課題としては、"アフリカの選択:国家建設か、脱国家化か"とか、"アジア地域の展望:国家、民族、文化"などが採択されているが、これらもどうも先進国側から見711