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概要

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物、国連大学の目的や活動情況を紹介するいくつかのパンフレット類やビデオテープの制作等がある。これらはいずれも重要な基本的活動であり、質的にも量的にも今後更に充実発展させていくことが望まれるOこれらの刊行物が現在どのくらい発行され、またどのような場に頒布され利用されているのか、私は寡聞にして知らない。ただ、それらが我々の目に触れる機会は決して多くはない。興味を持っている人が自ら求めて初めて得られるような段階にあるというのなら、甚だ不充分であると言わざるをえないO書店で簡単に手に入り、どこの図書館でも気軽に手に取って見られるようにしなければならない。また、ビデオテープについても、それらを利用した啓発活動にもっと力を入れるべきであろうOこれら広報活動の場として、非常に効果的なのは大学の場である、とわたしは思う。大学は学問研究の基地であり、研究者の養成所でもある。既にいくつかの大学が国連大学の提携機関となっていることからも分かるように、国連大学の研究活動にとって大学に依拠する部分はかなり大きいといえる。また、国連大学の研究活動の維持強化に不可欠の人材供給も、大学に負うところが大きい。特に、学生に対する啓発活動は、次代の担い手の開拓という意味で最重点項目と考えて然るべきであろう。学生の自主的な取り組みに協力するだけでなく、講演会やセミナー等を主催して積極的に学生の注意を喚起していくことなどが考えられるのではないか.もちろん、書物による啓発活動の一層の強化も忘れてはならない。もう一つ、広汎な人々に対する広報活動強化の手段として、マスメディアの積極的利用が考えられる。テレビで活動紹介番組を放送する、或いは、新聞に例えば月に1度活動の簡単な紹介や成果報告を掲載するとか、トピック記事を載せるなど、定期的にこれらマスメディアを通して広報活動を展開する。その効果は、独自の出版物によるよりもはるかに大きいものとなろう。このようにして一般人の間に国連大学に対する認識を高めることが、研究活動に協力を得る面でも、研究成果を現実に適用しようという際にも、有利な結果をもたらすことになるであろう。研究活動に直接寄与するようには思われなくても、これをおろそかにしては694