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概要

satoh

繁栄なしに自国の繁栄はありえない、ということを人々は知っているoそれゆえ、国連の中に踏み留まり、何とか活路を見出そうと努力しているのだ。国連大学が設立されたのもそうした努力の一環である。今や、人類の存続に関わる問題の解決には、国家という枠を取り払って、世界の学者・研究者を国際的ネットワークの下に結集させることが必要である。研究に際しては各研究者は政治的拘束を受けることなく、純粋に人類全体のより良い未来のために努力する。そうしなければ地球の未来は危いのだ。国連憲章は、「われらの一生のうちに二度まで言語に柁する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を薮へ基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し、正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること、並びに、このために、寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互いに平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。」と宣言した。現実の世界の動きは、このような高遠な精神からはまだまだ程遠い0Lかし、数限りない障害にもめげず努力は続けられているOそうした中で、国連大学が所期の目的を達するためには、どのような活動を展開していけばよいのだろうか。二、国連大学は今後どのように進むべきか国連大学憲章によれば、国連大学とは「国連憲章の目的を追求し、原則を促進するために、研究、大学院レベルの研修、および知識の普及に携わる学者・研究者の国際的共同占90