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概要

satoh

(紛争防止)効果に期待をかけるデータバンクの設立を、これからの研究構想としてあげた。全体を通じて、ポストモダン(超近代)の可能性をはらむ文明的視点や身近な生活世界の次元、実証的平和研究の蓄積などの重要性を強調した。最後の第4章では、戦後40年を迎えた日本にとって国連大学はどういう意味をもつのか、また日本人として何をなすべきかを考える。まず、政治、経済、文化の各面において基軸的役割をになってきた日米関係を、地球的関係としてとらえ直すことの重要性を日米経済摩擦の分脈で指摘し、現実の政策決定がこうした地球規模の問題意識によって触発されることを期待した。次に、国連大学の主目的のひとつに、大衆の間に積極的な相互協力の輪を生みだすことがあると述べ、学術研究の場としてだけでなく、平和や人類について気軽に語り合えるサロンとしても機能させることの必要性を強調した。責の意味での国際的な大学の創設を提案した故り・タント氏の理想を、単なる「理想」として終わらせることのないよう努めること、それが東京都内に本部施設を提供した日本人ひとりひとりに課せられた義務であるといわざるを得ない。占占占