ブックタイトルsatoh

ページ
647/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている647ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

「地域社会による国際協力-の参加」-国際協力を推進する教育についての提言-第5回佳作湯沢三郎国際理解と国際協力の方向わが国ほど自国民族論が出版界を賑わし、アイデンティティが論じられている国は、世界でも稀と言われるが、民族論の裏返しは外国文化・民族性との比較論であり、その根底には外国に対する沸々たる好奇心がある。明治の開国以来、欧米の文物に対する好奇心と適応力が、わが国を今日の地位にまで押し上げたとも考えられる。わが国の「好奇心と適応力の才」は戦後、その貞骨損を発揮した。政治的には米国があつらえた民主主義の衣をいち早く着こなし、経済的には本家をしのぐ品質管理と企業経営を土台にした勤勉さをもって、屈指の経済大国に成長L、しかも富の分配も国民の八割がたが中流を意識するほど、格差の少ない社会を実現している。おまけに治安は世界でも抜群のよさを誇っている。こう考えると、その昔新大陸へ渡った清教徒達が築き上げようとしたユートピアは、わが国で実現しつつあるかのようである。しかし、そうしたわが国の発展は国民の努力の賜とはいえ、諸外国の理解と協力なしには達成できなかったし、今後も一層、諸外国の理解と協力なしに、わが国の存立基盤はありえない。しかしながら、それ以上に諸外国からわが国に対して、国際理解と国際協力を深めるよう強く期待されている。今やわが国の積極的な国際理解と国際協力なしに、わが国は勿論、世界の発展も安定もありえないことを理解する必要があろラ.食糧・エネルギーその他工業用原材料等の分野で、わが国の輸入動向は世界経済に大きな影響を与え、他方輸出や投資の動きが相手国の経済・社会に与えるインパクトも想像以上に強大である。占45