ブックタイトルsatoh

ページ
641/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている641ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

第5回佳作「地域社会による国際協力-の参加」一国際協力を推進する教育についての提言-湯沢三郎要約国民の努力もさることながら、諸外国の理解と協力に支えられて戦後経済大国に発展しえたとも言えるわが国は、今後世界の発展と平和のため、積極的に国際理解を深め、国際協力に貢献するよう期待されている。国際理解は人間として他人と喜びと痛みを分かち合おうとする心を根底にし、国際協力はその心から発する具体的行動である。発展途上国問題は現下の世界の最大の不安定要因のひとつであるが,そのアプローチとして従来のプロジェクト・ベースに加えて、途上国の地域社会を対象に、わが国の地域社会(市町村)が様々の問題の相談役として、国際協力に乗り出してみたらどうであろうか。相手国のかの町かの村の暮しに直結した要望に対しては、わが町わが村がその特徴を活かし、人材と機能を挙げて応えれば、ツボを得、血の通ったお手伝いができるに違いない。青少年に対する国際理解と国際協力を推進するための教育は、まず彼らをとりまく地域社会が、与えられることより与えることを目指す「国際協力都市(柿)」-と変身することによってなされるのである。途上国のかの町かの村との接触を深め、相談を受けながら、わが町わが村の持てるものを積極的に活用しよう。地域社会の中でかの町かの村が日常的話題となり、頓挫しつつもなんとか働き続けてゆく父親や大人の背越しに、青少年は国際理解と国際協力を自らの精神に嘆ぎとってゆくだろう。国際理解と国際協力の教材と教育の場は、生きた社会そのも占39