ブックタイトルsatoh

ページ
601/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている601ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

第5回佳作の不公平も拡大している。(副従来はプロジェクト援助に集中し、ノンプロジェクト援助の比重が低かった。(4)援助政策の企画立案者と実施担当者との間の意思疎通がなく、専門的知識や実行力を持つ能力が企画立案に生かされにくかった。経済大国日本の技術協力について、成功した例として、農村の貧困層にふさわしい小型農器具-手押しポンプや、川喜田二郎教授がネパールの山村での無動力ポンプの作成等は学術調査団が住民との対話を通してその必要性の発見につとめた好例である。また、援助の最後は人であるという認識に立って、遠いまわり道であっても被援助国の「人造り」から始めるべきである。「日本に学べ」として取りくもうとしている時である。その意味では前述の海外青年協力隊員の派遣は極めて評価が高い。また援助を受ける国からの留学生の大量受入れである。渡航費の割引、滞在の世話、宿舎の世話、日本語教育の指導等予算面での改善が待たれている。また、日本人学校の教師や子供達が、現地の生活から隔離した中に閉じこもらず、現地人の生活様式を知り、その国の文化-の関心を高め、「開かれた日本人」として協力、親善を深めていくことを期待したいのである。〔6〕終りにかつて新聞記事の中で、日本に留学しているウガンダの青年が毎週のように出されてくる日本の家庭からの粗大ゴミを集めて貧困の故国-送ろうとし、日本の多くの友人達がこれを援助したが、その青年が「日本人の温かい援助は本当に嬉しいが、何故日本では不用な物が多いのだろうか、日本人はもう少し節約してその分を世界の人々に分けて与えてほしい」と言ったことが紹介されていたが、国際理解国際協力の教育-取りくむ姿勢の中に私どもはこれを一人一人自分の問題として生活の中から見直していく態度が必要ではないだろ599