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成果が上がらず私共の準備不足が目立った点を指摘できる。2.教育の意識を高める研修「教育は人である」.教育の問題も最後はここにつきるO教員の意識は一般的には高い方ではない。関心はあっても専門教科の社会科教員に任しておくという程度の取りくみが大部分の学校ではないかと思う。前述の前任校の例は、特殊な事例として身近な問題であったためで、一般的には次のような取りくみが必要であろう。(1)人権問題や平和授業には関心が高く、これが、国際理解や国際協力と無縁なものでなく、それ自体の考え方が基本になる事を啓発すべきである。(2)研究方法について知識がなく、学問的な取り上げやつきこみができないと即断している教師が意外と多い。比較文化的手法,人類学的分野-の関心等は大学教育でももっと広げられるべき修得課題であろう。(8)教師の意識には所属集団の主義主張に影響されやすい。一般に職場では、体制的思考、反体制的思考と個人本位の三階層意識に大別され、米ソ二大超大国を中心とした国際力学に影響されており、国連、ユネスコを中心として現実的、漸進的な国際理解、国際協力を進める運動が魅力に乏しいと感ずる世代がふえている.コミュニケーションの断絶した集団で共通理解は得られない。ここにも、事実から出発する問題提起が今更ながら必要である事を痛感するのである。(4)教員の研修教育委員会や教育センターの研修も教科、教科外の教育活動(道徳、特活等)が多く、国際理解を中心とした研修講座は全国的にも少ない。当教育センターでは、昨年、福岡市にある「オイスカ産業開発事業団」から講師を招き、開発途上国の青年の研修状況を話していただいたくらいが印象に残っている.今後、意識的に、社会科や学校経営等の講座に研修内容を盛りこんでい(方針を打ち出していきたいと考えている.592