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概要

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第5回優秀賞人々が飢えているという事案に見るように、国と国、人間と人間の無理解や不平等はいっこうに改まらないようである。近年、マスメディアを通して世界の人々の問題がわれわれに伝えられている。だが、そのような問題を自分の問題として捉え、さらに行動する人間はいったい何人いるだろう。テクノロジーの発達は教育のあり方や人間の知識の捉え方を専門分化、細分化してしまった。多くの専門家が育っている一方、~問題を総合的に捉えて分析するといった能力が育たなくなっているOコンピューターの進歩により、情報の検索が即座にできるようになった。さらに飛行機などの発達により地球のどこにでも飛んでいくことができる。従って、世界の国々の問題は個々の力で解決するより、地球全体の人材や技能をもって対処した方が、有効的であろう。このような視点から、海外の学校では、開発問題学習、地球教育、国際理解教育、開発教育と呼ばれる教育が始まっているという。日本でも、このような教育について理念的には言われているがまだ具体的に実践されていない.学校、家庭、社会のどの教育形態におていも重要な教育とLて位置付け、実践しなければならない。そのための一案として、地域別に国際交流センターを設け、コンピューターの設備を利用すれば、三者の連動が、円滑になる。国際協力は、もともと実践のレベルを指すものであり理念の段階から実践化することが早急の課題であると思う。参考文献1)衛藤清吉(1980)『日本をめぐる文化摩擦』弘文堂2)稲村博(1982)『日本人の海外不適応』NHKブックス3)近藤裕(1981)『カルチュアショックの心理』創元社4)福沢諭吉(1977)『現代語訳学問のすすめ』伊藤正確社会思想社5)マーシャル・マクルー-ン(1964)『人間拡張の原理』後藤和彦・高儀進訳竹内書店6) Becker,JamesM (1979)"Schooling foraGlobalAge"McGraw-HilBookCompany583