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概要

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「国際関係の緊密化に対応して国際理解と国際協力を推進するために教育はどうあるべきか」望月通子はじめにマーシャル・マクルーノ、ンは『人間の拡張と原理』(1964)にこう書いている。地球は電気によって縮められて、一つの村落になった。電気の速い速度は、すべての社会的、政治的機能をたちまち一つにしてしまったが、それによって、人間の責任に対する意識が極度に高められた。テクノロジーの発達は地球の空間と時間を縮め、「地球村」にしてしまったらしい。このように人間が拡張されれば、人間と人間の心の空間も縮まるべきである。それは、有効な国際理解と国際協力を推進することに他ならない。そのような活動についてはこれまでも実践されてきたし、教育との関わりも理念の面では言いつくされてきた。しかし、これからの課題はいかに国際教育を実践するかが問われている。本論は国際教育を実践するための考察であり、国際協力の現状と展望、国際教育の目標、実践方法、教材、教授者について考えを述べてみたいO1.国際協力の現状と展望1.1.開発協力、救済活動日本と外国との国際関係の緊密化は、基本的には経済と政治関係に見られる。実際、高度成長期における日本の経済の成長によって貿易が拡大され、民間企業の海外-の進出が570