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概要

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第4回佳作・事情のしらせく広辞苑)と、だけ書いてあって、如何にも木で鼻をくくったようなそっけない説明にはいささか拍子抜けの感が強い.と、いうのは、現在一般に広く言われ、また我々が何となく理解Lている=情報"という語の意味の中には、辞書の説明だけでは消化も納得もLきれない、もっとほかの広く深い意味、たとえば、過去のデータとか、現在の動向とか、未来の予測或いは参考情状とかと言ったような、ありとあらゆる、いわば得体の知れない多くの要素が含まれているはずだと思うからである。これは、ノーパートウイナー氏の言葉を借りて学者的表現で言うと「情報とは、人間が社会生活を営むうえで必要な、物質、エネルギーに次ぐ第三の本質である」と言うことになるのであろうか。また、「コミュニケーション」についても、辞書はこれまた、ただ簡単に、"伝達""過宿"とだけ説明してあるだけで、我々が普通日常的に何となく使っている、人間同士の意思の疎通とか、心の触れ合いとかと言ったような、より深いところまで踏み込んでの意味は説明してくれていないのである。そこで私は、甚だ勝手ながら、今回のテーマの中にある「情報・コミュニケーションの技術の著しい発展は・」という荘漠たる二つの要素の組み合わせを、「あらゆる部門での高度技術の著しい発展は=・」と言う風に読み替えさせて頂いた上で、それが今後の教育、社会、文化等にどのような影響を与えるか、またそれに対してどのように対処すべきかについて考えてみたいと思う。二、ふリかえる1.村のお豆腐屋きん誰かが「人間は進みすぎると振り返る習慣がある」と言ったその言葉を、この稿を書いていて私はふと思い出したo485