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概要

satoh

マスコミュニケーションは、歴史的には、1940年代に普及し始めた。空間的に分散している大衆に対して、多量複製の技術により、公開的に行なわれるが、その大部分は、常に一方的である。このマスコミュニケーションの性質自休が、情報化社会におけるマスコミュニケーションの立場を、ー良くもし、悪くもしているのだろうと思う。マスコミュニケーションが、空間的に分散している大衆に対して、アピールできることにより、世の中の変化のテンポは、日本全体に、同時に及ぼすことができる。このことは、地域的な偏りを排除し、産業能率の向上や、生活水準の向上に、大きな役割を果たしていると思う。マスコミュニケーションは、先進国の者達に、発展途上国の恵まれない実体を伝える。マスコミュニケーションは、国際間には、宗教、イデオロギーの相違が存在することも伝える。マスコミュニケーションは、世界各国で、今、何が起こっているか、歴史的背景はどうであったか、世界の経済は、政治は、社会は、文化はどうなっているか、そしてこれからはどうなるのか等々を伝えることができる。このことを、林蛙二郎は、拡散効果と呼1)び、これが、テレビ社会に育った者を、国境喪失の感覚の持ち主にしたといっている.その拡散効果の結果、たとえば、行ったこともない、世界各国の様子などについて、思いをめぐらしてみたりすることで、発展途上国の人々を援助してあげたいという気持ちが、生じて来たりするとか、自然環境の美しきや、人工的な第二の自然のすぼらしさを思い、人々がそれらと、うまく調和してゆくことを願ったりするとかなどから、人類の幸福を、世界の平和を願う人々が、増えてゆくとなれば、マスコミュニケーションの拡散効果は,人類に望ましい影響を与えてゆくことができると思う.Ⅳ.結論情報化社会の便利さに、当然のようにどっぷりつかって、そのありがたさを忘れがちなのは、私個人の反省でもある。福沢諭吉が、蒸気船串、電信(マルコニー)、印刷(グー474