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概要

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ものになっている。また、マルコーニの試験成功にもとづき、1920年には、米国ピッツバーグ市でラジオ放送が開始され、1931年に米国コロンビア局からテレビ試験放送が開始され、映像による情報伝達実用化の幕が開かれた。ラジオおよびテレビの受信台数は各々10億台、4.4億台で(〔文献17)〕のデータから推察)国による偏在はあるにしても、ラジオ、テレビ合わせて世界平均約3人に1台の普及となり、地球上の出来事は、瞬時に世界のすみずみ迄知らせることが可能となっている。このように、人間の思考は、輸送技術、コミュニケーション技術を作り出し発達させることにより、人間相互の出会い、反応に必要な時間を縮めつつある。3)自由時間の増加生産効率を上げるという観点から生じた分業化と標準化という仕組は、種々の機械の使用と合わせて、物資の生産を効率よく行なうのに成功した。第3図に日本の労働者の月間総実労働時間数の変化を示す。同図から理解されるように、年とともに、労働時間数は減少してきている.即ち、自分の自由になる時間が増加してきている。毎月当りの自由時間は、1980年においては、1960年に比較すると、月間34時間、即ち、 1日当り約1時間強の自由時間が生み出されたことになり、今後も増え続けることが予想される。このように人間は共同作業を行なうことにより、自分の自由に使える時間を作り出した。2.2共感を群とした人間関係の建設これら、先人の準備したもの-人間の数の増加、コミュニケーション技術の発達、自由時間の増加-は、私達に何を要求しているのであろうか。人間そのものが生命の進化の結果であることを考えるとき、その生命のはじまりを振り返ってみるとき、ヒントが得られる。404