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概要

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が含まれているか、光をあててみよう。地球の生成以来、数十億年の年月をかけて有機化合物は、大洋という環境の中で紳胞にかわった。生命が発生したのだ。続いて生命は進化した。数億年の年月が過ぎた。今から100万年程前に、人間らしい生物があらわれ、そして約3万年前には、現在の私達と同じ思考力をもった人間が誕生したのだ。〔文献3)、 4)、 5)〕歴史という大きな流れの中で、地球の生成.生命の発生、そして思考力をもった人間の誕生は、臨界点と考えることが出来る。そして、各々の臨界点へ到達する進化の過程において共通する現象は、物質又は生命の数量的な巨大化合物および複雑化という状態の変化を伴っていることである。地球は、原子および分子の親和力による結合物である無数の物質から成り立ち、重力圏、岩石圏、水成圏、大気圏を構成しているという事実。そして質量が5.0×1021トンという巨大さ。〔文献6)〕生命の素である細胞は、簡単な分子結合ではなく、数千の原子を持った巨大な分子の形態をとっており、無機物との決定的な差である代謝機能(複雑化合物のあらわれ)をも併せもっている。〔文献7)〕そして、細胞は繁殖し,増殖し、多様な形で、この地球上に生物圏を構成した。生命は進化した。細胞の無数な組合わせにもとづく種々の機構は、神経物質として、最終的に、人間の脳の中で最高度に発展した。種々の進化の系列の中で、思考をもった人間が、その複雑化合物の最頂点に立つことは、定量的には、神経物質の量(体重を考慮した脳の重さ)を比較することで明らかとなる。[文献7)〕そして、もう一度右側に(第1図の)目を注いでみるとき、この思考をもった人間の数が、爆発的に増加していることがわかる。即ち、人間は自らの数を増加させることにより、人間同士の空間的距離を縮め、人間同士の知的な反応の機会を増やしている。2)コミュニケーション技術の発達402