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概要

satoh

第4回優秀賞の過当な競争を余儀なくさせられている。この過当な競争は、他人の事は顧みない無責任さを生み出す要因となっている。物資を消費することにたずさわっている人間(多かれ、少なかれ誰もがそうであるが)は、産業社会の原理といわれている生産と消費の上昇という力におしながされ、より多くを所有し、より多くを使用する方向に向けられてしまっている。この力は、無感動と無気力を生み出す要因となっている。この様な、一見無機的、歯辛的と思われる状態を積み重ねてゆくとき、私達はどこへ向かって動いてゆくのだろう。無為にエネルギーを消費しているだけなのかoそれとも確固たる進路があるのだろうか。行く手は黒やみか、それとも輝きか。私達の先人達が今まで準備したもの、長い時間をかけて積み上げてきた努力の集積を注意深く調べてみるとき、一つd方向がうかびあがってくる。共感を秤とした人間関係の建設である。2.共感を粋とした人間関係の建設先人の準備したもの、それは次の三つに集約される。人間の数が増えたこと、コミュニケーション技術の発達、および自由時間の増加である。これらを有効に使うこと、前進-の道をさがすことが私達の果たすべき役割である。2.1先人の準備したもの1)人間の数が増えた第1図は、世界の人口の変化をグラフに表わしたものである。 ([文献2)〕の記述をグラフ化したもの)同園から理解されるように、産業革命以降の人口の増加は著しく、このままの士酎口率でゆくと、今世紀末には約60億人に達することが予想されている。一方第1図の年代軸の左側に注目してみよう。点線が記されている.この点線の中に何401