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概要

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農業開発を進める上で基本的前提となるのはその国が、権力構造の変化を容認し、社会的公正を農村の底辺から構築してゆくことであるといえるoレ1まや農村の発展なしに一国の発展の健全な基盤はなく、農村が貧困の中に取り残されている限り、その国の発展は偽りのものでしかないことを知るべきであろう。資源小国でありながら、終戦の廃城から、 1億の人間が誰一人として食物を探しあぐねてさ迷う人がなくなった日本を思って、現地の人々も努力を惜しんではならない。「天は自ら助くる者を助く」という諺通り、発展途上国の飢餓の恐怖にさらされている人々も、自らの尊い「生」を維持するために、積極的に先進国の援助、協力に反応して欲しい。そのこともまた、我々日本人が自らの体験をもって教えられることなのである。おわりに世界中の人々が1日も早く、労働の後に笑顔で迎える食事の時間といこいのひとときがもてることを願ってやまない。最後に、拙論が多少なりとも発展途上国の飢餓救済に関して示唆に富んでいるならば、幸甚である。参考文献「食糧問題の基本視角」井上隆一、重富健編昭和51年2月新評論「食糧危機」唯是康彦、田村真八郎著昭和51年9月ダイヤモンド社よLひこ「東南アジアの民族革命」谷川栄彦著昭和46年5月三省堂「発展途上国の農業開発」「人類の危機と可能性」犬飼一郎、湯川摂子著昭和53年5月大明堂アンドリュウ・A ・スペック編増田米二訳昭和51年10月産業能率短期大学出版部「日本の将来をよむ」岸田純之助編昭和55年7月学陽書房3占