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概要

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第3回佳作世界平和を存続させるために最も大切なことです。小さい時から平和の大切さを知らせ、軍備にたよらないで、話し合いで問題を解決してゆくことが人間として最大の英知であるということを一人一人に教えてゆかなければなりません。科学はどんどん進歩してゆくのに、それを創りだした人間自身は大して進歩していないところに、問題の根源があるようです。科学や技術が一人歩きしないように、あるいはまちがった方向に進まないためにも、私たち自身が成長してゆくことが大切です。日本には、教科書検定制度があります。56年度検定で、中国や韓国に関する記述で「侵略」を「侵入」あるいは「侵攻」と言う表現にしましたO中国、韓国両政府から強い抗議と是正の申し入れをされました.正しい物の見方、そして正しく教えるということの難しさはこのことからもわかります。それゆえに、それぞれが独立を保ちながら、政治、経済、文化などを通して互いに依存し合っている国の人々に、ひとしく、軍縮の知識を浸透させることが重要になってきます。あと20年足らずで迎える21世紀は、科学や技術が平和のためのみに利用されることを強く期待します。そして、諸国家の指導者が武力にうったえない方法で解決してゆく国際社会の形成を望みたいものですo『伊藤防衛庁長官は14日の閣議に57年版防衛自書「日本の防衛」を報告、了承された。白書はソ連の動向を「大規模な軍事力増強を背景とする勢力拡張路線、西側諸国への重大な挑戦」とみなし、従来より一段と厳しい対ソ認識を示Lた。この認識から西側の一員としての日本の防衛力整備が重要であると指摘、具体的には海上交通路(シーレーン)の安全確保の重要性を強く打ち出し、基本的作戦を詳述した。また、愛国JLや防衛産業の育成、各分野での国防上の配慮など国民レベルの防衛意識については、昨年よりやや控えめながらも繰り返し必要性を強調、全体として厳しい国際情勢を背景に防衛力整備の必要性、正当性を自信をもって訴えている』、これは1982年9月14日の夕刊の一面の記事です。外務省情報文化局のパンフレットには「現実的な軍縮は東西対崎・対立を考えますときに、各国の安全保障を損うことなく、力の均衡レベルを下げていくことしか、方法はないと思われます」とあります。しかし、今日現在の段階では、安全保障のためには、力の均衡を303