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概要

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「世界の軍縮と安全保障に関して国連大学はどのような研究を行うべきか」山田晴通要約国連大学が従来とって来た方向は、新たな課題である軍縮・安全保障問題に取り組む際にも生かされるはずである。その主な三点は、1)問題解決型の課題設定、2)積極的な実践、3)情報ネットワークの形成、である。これらの点を考慮して、私は国連大学に四点の基本的方針を望む。〔1〕問題提起と類型化・冠式化による基礎研究によって将来の問題解決を可能にする。[2]実践-の参画によって実行可能な軍縮を促進する。〔3〕長期的な視野に立ち、研究の流行に左右されない息の長い地道な研究を行う。〔4〕従来からの課題との連携を重視し、軍事的要素が人口、環境などの問題に与える影響などについて考えるo最近20年間に起きた戦争は、ほとんどが第三世界を戦場としている。これは、現代国際社会の原則となっている国民国家体制が、第三世界では成熟していないためと考えられる。その意味で、軍事的な面でも南北問題が存在している。従来の研究は、大国を軸とした軍縮と安全保障が中心となっており、偏りがある。こうした現状認識から、私は五点の具体的研究課題を期待する。特に〔1〕-〔3〕で214