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概要

satoh

したがって、女性が、「女」としてだけでなく、「人間」として、さらに社会を構成する「社会人」として男性と対等且つ平等の立場に立って社会参画するとき忙はじめて、平和と安全の基薩が築かれる。また、女性は人類のすべての歴史を通じて塩めて平和的であった。女性が本然的にもつ非暴力性は、これが社会的に結集、統合されれば、強力な平和勢力となり得るはずである。核廃絶、軍縮を叫ぶ平和運動の中で示した女性の平和志向性は、世界平和の維持・達成と安全保障の促進に大きな役割を果している。1982年6月に開催された第2回国連軍縮特別総会に提示された反核署名運動の推進力は、真に平和を求める女性軍であった。このように、女性の社会参画と地位向上の促進と女性の平和勢力化は、軍縮の促進と安全保障の確保にとって極めて重要なものなのである。ところが、実際には、女性の社会参画と平和勢力化は、多くの阻害要因によって妨げられている。これらの障害を取り除くことは、間接的であるにせよ、軍縮と安全保障の達成に近づく有効な戦略となることは明らかである。国連大学は、軍縮と安全保障の促進要因である女性の社会参画と平和勢力化の阻害要因の発見と分析を行い、これらの阻害要因をいかに取り除いていくかという戦略と対策について実践的研究を行うべきであるO女性の社会参画を阻む要因は、次の三つの要素の中に潜んでいる.一つは、女性自身、二つは男性自身、三つは社会自体である。したがって、女性の社会参画の阻害要因の発見と分析のためには、女性、男性、社会の三つの側面がもつ問題点について総合的な研究を行う必要がある。女性の社会参画には、通常二つの領域がある。一つは雇用であり、二つはボランタリー活動であるo女性が利益社会において、就業を通じて社会参画する場合にいろいろな問題が起きている。また女性が共同社会(コミュニティ)において、ボランタリー活動-参加する場合にもいろいろな問題が起きている。210