ブックタイトルsatoh

ページ
163/1034

このページは satoh の電子ブックに掲載されている163ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

satoh

第2回優秀賞情報も大量に生産されているが、整理の仕方次第では技術移転に大きく貢献することはいうまでもない。それと忘れてならないのは、各国の持つ伝統技術だ。移転が望まれるのは、最新技術と限らないばかりでなく、場合によっては、伝統技術と新型技術が結合した中間技術であるかもしれない。そこで伝統技術も情報化しておく。さて、4.の技術移転と研究開発の有機的な結合は、どのようにして生まれるのであろうか。それは「センター」の企画力と大いに係わってくる。つまり、技術需要に対して満足な供給が得られない場合、例えば新エネルギー源に関する技術について、現在のところ適当な移転技術が見つけられないとき、あるいは、伝統技術を基礎にしてそこ-移桓する適正技術が必要なとき、「センター」が、技術開発力のある機関にその開発と提供を依頼する.そうした委託開発のコストやリスクを「センタ-」が負担しきれなければ、それを負担可能な国や機関に分散して負担してもらうよう調整する。このような機能を「センター」がはたすようになったとき、先にふれた有機的な結合が生まれたと評価してよいだろう。またさらに「センター」で技術動向の分析とその予測が可能となるならば、将来必要な技術開発を促すよう、先手を打って関係機関に求めることもできよう。こうした「アジア・技術移転センター」を中心とする技術移転のシステムを図表化したものをつぎに示すO (次ページ図- 1)ところで技術の移転は、機器の設置など物の移動によって、あるいは技術資料や文献などの情報を通じてもおこり得るが、ここで見落としてならないのは、技術を所有する人の交流によって生まれる移転である。あるいは開発途上にある国が最も望む技術移転の形態が、この人を通じた移転であるといえようOそこで「センター」の業務である技術の仲介は、技術移転のにない手となる人の仲介に重きをおくものでなくてはならないことが理解されるOつまり一種の人材あっせんセンターでもあるわけだ。一方で、技術習得を希望する人たちを適当な訓練機関に紹介するのもその役割だろう。ではこの「センター」を運営していく構成国はどんなところであろうか。1占1