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概要

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しては当然のことながら、1.技術の供給と需要を仲介すること2.技術の評価・加工・技術移転に関する指導を行なうこと3.技術情報を蓄積し、流通させること4.技術移転と各国の研究開発を有機的に結合することの四点であろう。これ等を実現するために、「センター」はどんな陣容を備えていなければならないだろうか。まず1.の、技術の供給と需要を仲介するには、各国の受給者とセンターが有機的なネットワークを構成している必要がある.ネットワークの一端である技術供給側とは、公・私の研究機関や特許等の工業所有権所有者であり、技術移転や技術協力に係わる政府機関ということになろう。そして、技術需要につながるネットワークは、各国の公私にわたる技術需要者やそれを取りつぐ機関によって織り成されるものだ。つぎに2.の、技術の評価や加工・移転に関する指導は、まさにセンターの中心的な事業となる。その具体的なあり方は、この小論の前章までで述べた国連大学の活動と一つ一つ係わってくる.「センター」がそれ等の業務をすべて独白に行なうことはむずかしいであろうから、大学や研究機関、あるいは企業の技術指導者などの外部の人材をいつでも委嘱できるような体制をつくっておき、そうした専門家を効率よく活用していくのがよいであろうO先のところでふれた国連大学内における技術選択-の助言機能が十全に働いておれば、それはそのまま「センター」の業務を代行することもできよう。3.の、技術情報の蓄積と流通について、まず重視する必要があるのは特許等の工業所有権情報である。例えば特許情報は、最新の技術内容を開示し、技術移転を前提として整えられている。これを特許出願の多い国の分について集めれば、あらゆる技術需要に対して必要な知識を与えるデータバンクをもつことになろう。その他、定形化されない科学技術1占0