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第2回優秀賞「技術移転の効果的な推進」一地域の技術移転センター・モデルの構築を中心として-丸山亮要約昨今の世界的な経済危機には確かに出口がなさそうに思われるoLかしプラント委員会の報告書である「南と北-生存のための牡略」が指摘するように「技術」こそは、その危機を乗りきるきわめて有効な手段であると思われる。技術が開発に有効なことは国連の場でも二十年来強調されてきているが、技術を持たない国にそれを移転させる努力は、現在までのところ必ずしも大きな実りをもたらしているとはいえない。この小論では、開発に必要な技術移転を効率化するため、国連大学がその研究に加えて「地域の技術移転センター」のモデルを構築するよう求めるものである.全体は七草より成る。第一章~第五章では技術移転を効果あるものとするうえで明らかにしておかなければならない諸点について、国連大学がどう取り組むかを述べるOそれ等は、過去の技術移転の見直しにはじまり、援助による技術移転の理念を構築することであり、さらに技術選択への助言機能を発揮することや、技術移転による産業構造の変化に対する国際的な調整役となることを大学に期待するものだ.また、多国籍企業の技術移転にはたす役割を分析、評価することと、技術移転の制度的基盤としての工業所有権制度の意義を検討することも提案する。つづく第六章では「地域の技術移転センター」構想の具体化、実現化を求めている。ここではその一例である「7ジ7-技術移転センター」の私案を示し、国連大学による145