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概要

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8)グラフ左「従来の経済開発戦略の方向性」経済成長率[GNP etC.]第2回優秀賞幸福度率(質的成長率)ものであると断言できる。では、ここで横軸にとった「幸福度」について考えてみよう。人間個人の幸福感というものは、人それぞれ異なり、それを測ることは不可能である。しかし、それ自体を測ることは不可能であっても、幸福と深いかかわりをもつ現象や変数を明らかにし、さらにそれらの変数が幸福そのものにもたらす影響の強さを推定することは可能であろう。先に示した「資本余剰石油輸出国の幸福度に関するいくつかの指標」から読みとったように経済成長以外の要因で、個々人の幸福にかかわる重要な要因を取り上げることにより、実際の幸福度に近いものが得られるであろう。この場合、経済成長率は、経済開発戦略の一方での重要な柱であるが、幸福度には直接関係があるわけではないと考える為(間接的に重要な関係がある。)、そのものを幸福度の要因のlつに入れない方がよいであろう。では、これまでに考えられたもので、幸福度に近いものを表わす指標を具体的にあげて注8)拙稿『開発途上Egへの国際協力に関する研究』第2章、国際協力推進協会、1981を参考にしたもの。Ill