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概要

satoh

「発展途上国の経済開発の目的とその戦略」吉川直人はじめに昭和20年の今日、太平洋戦争は終った。私は、その後、生まれ育った為、戦争のことについては、本で読んだものや人から聞いた話しか知らないOその中で、私は、戦った人々が、相手を傷つける為に戦ったのではなく、それぞれの人々が、自分達の幸福を求める為に戦ったことを知った.しかし、幸福を求める方法は、決して戦うことだけにあるのではないはずである。戦うことは、目的である幸福を相殺してしまう。相手も幸福を求めていて、自分達を憎んでいるのではないということを理解すれば、私達は争わなくてもすむのではないだろうか。幸福を求める権利は全ての人々にあるはずである。その権利を私達紘,妨害するものではなく、尊重しあうべきである。私達は地球という1つの宇宙船の中で、誰かが不幸である限り、自分白身も幸福にはなり得ないであろう.同胞が幸福になってこそ、自分も本当に幸福になれるのであろう。家族や友人の悲しい顔を見ていて、自分は本当に幸せであると感じる人はいないであろう。今日では、発展途上国の多くの人々が宰く、悲しい顔をしている。できることであるなら、彼等の顔を笑顔にしてあげたいOその実鼓を作ることこそ、私達が幸福になる方法でもある。私は、その方法の1つとして、発展途上国の経済開発戦略を考えてみた。現在、経済開発を考える場合、人口増加を吸収する為、また、現状の経済社会形態を維持する必要が不可欠である為に経済成長を中心に考えざるを得ない。しかし、その目的が、人々の幸福にあるのなら、量的な経済成長だけではなく、質的なものの成長も同時に考える必要があろ104