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概要

satoh

第8回佳作旧共産主義体制を改革し、新しい体制を構築するためには、相当の努力を要し、かなりの混乱も予想される。湾岸戦争に関する経緯は、同じ体質の国家群の政治解釈に大きな影響を与え、重なる暴挙か、国内での破綻の道も予測される。このような政治的状況に対処し、世界政治の部分の或いは全体の混乱から或いは破滅から防御する諸条件を探究することが必要である。これは、自由主義や資本主義の勝利や制覇といった単純なものではもとよりない。世界人口数十億人にかかわる政治は、理論、制度、運営、調整のそれぞれの分野において極めて複雑である.我々は、二つの事件を通じて、内なる政治的自由の保障と外なる政治的交流条件の確保が、重要な課題であることを学んだが、新しい時代は、新しい困難な課題に直面することとなろう.(二)経済的状況の変化二十世紀後半の世界経済は、全体として、体制と地域を要因とする経済圏の間の格差と睦行の経済状況となり、北アメリカ、西ヨーロッパ、東アジアなどの自由主義経済圏、東ヨーロッパ、中央・東アジアなどの共産主義体制経済圏、南アメリカ、南アジア、アフリカなどの発展途上国経済圏の三つの経済圏が独立し、交流L、反顧しあって存在してきた。自由主義経済圏が、国際摩擦に悩みながら自由主義経済機構と科学技術の進歩により成長と繁栄を維持しえたのに対し、共産主義体制経済圏は、二極冷戦構造維持のため多大の軍事費を負担し、このため民生の経済水準が低下し、経済の成長が停滞した。発展途上国経済圏は、両圏から助成や干渉を受けながら、発展を図ったが、国々の条件や努力方法によって格差を生じ,むしろ重層的構造になっているが、全体として発展のテンポは遅く、比較して低い経済水準に止まっている。国際的経済水準としては、国民所得ベースで、自由主義経済圏の先進国と発展途上国経済圏の停滞国との間には10:1以上の格差が生じており、共産主義体制経済圏の経済水準1011