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概要

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次にはこれに基づいて､優先度の高いものから数件を選び､実験的に見直し作業と提案の作業を行い､その中で作業方法の確立や､ガイドラインの整備を進めていくことになる｡提案されたシステムは､その実施方策も含め､広く関係諸国に公開し､その実施を勧告すると共に､研究機関には､そのために必要な要素技術の開発テーマについて公表し､その開発の協力を求めていくことになる｡これに対する開発協力の提案や､システムの提案の中から､特に､有効性の高いと思われるものについて､ El連大学として､直接的助成策を講じて行くようなことも必要であろう｡また,レビューの作業をより促進していくためには､ある程度の実績ができた時点で､その作業マニュアルを策定し､これによって作業方法のアイデアや提案内容の概要を含む､作業テーマの公募を行い､優れた提案に対してはその実施を依託し､研究のネットワークを拡大していくような活動も必要である｡また､レビュー作業の手法の開発や､優れた提案内容の作成､提案システムの実施のための要素技術の開発､などに貢献した活動や研究成果については､それを顕彰するための賞を設定していくことも効果的である｡20世紀の初頭に設定されたノーベル賞が､今日の自然科学の発達や､医学の進歩に与えた影響は計り知れない｡しかし､それから90年を経て､経済賞の追加や平和活動の実践者に与えられる平和賞の､社会に及ぼす影響の大きさに比較し､自然科学分野の表彰が一時の生彩を欠いていることを考えると､もっと実践的な問題解決の科学技術分野での賞の必要性が感じられる｡問題解決の学際的な研究の充実を目指す国連大学の場において､人類存続のための実践的研究に対L､｢国連大学文化技術賞｣のような賞を設定することは､非常に意義のあることであると考える｡また､｢現代文明のレビュー･プロジェクト｣を支援するための手段として､コンピュータ･ネットワーク･システムの構築も重要な課題である｡世界の学者が各地で同時平行的に､現代文明のレビューを行う上で､経験の交流やデータの交換､調査方法や提案内容などに対する多面的なディスカッションの機会が重要になる｡しかし､世界各地の研究者が絶えず気軽に集まり､情報交換を行うことは不可能なことであり､これを補完する意味998