ブックタイトル佐藤栄作 受賞論文集

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概要

佐藤栄作 受賞論文集

第27回優秀賞平調停の評価」と名付けられたレポートでは、関連性、効果と影響、持続性、効率性、一貫性・コーディネーション・リンケージ、活動範囲、調停理念との一致、という6つの点での評価が提唱されている9。OECDも、こうした紛争解決活動を行うNGOに対する評価レポートを作成している10。紛争解決におけるNGOの活動は、世界的に見てもまだ歴史が浅いと言ってよいだろう。そして、その評価もようやく整備されつつあるという段階である。国際紛争が複雑化している現状に対して、単独のNGOでできることは限られている。NGOが紛争解決活動において有効に機能するためには、評価と相補性が鍵となる。すなわち、NGOが外部からの評価を踏まえて活動に修正を加えながら、トラックを超えて有機的な相互連携を深めることが必要であろう。9 David Lanz et al., Evaluating Peace Mediation, Initiative for Peacebuilding, 2008.10 OECD, Guidance of evaluating conflict prevention and peacebuilding activities, 2008.889