ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第16回最優秀賞71巻3号、1993年1月、54-57ページ、Jonathan T. Howe,“Relation Between theUnited States and United Nations in Dealing with Somalia”, in Clarke and Herbsteds., op.cit., pp.173-190、Mohamed Sahnoun, Somalia: The Missed Opportunities,Washington, D.C., 1994など。(10)国境なき医師団編、鈴木主悦訳『国境なき医師団は見た-国際紛争の内実-』日本経済新聞社、1994年、柴田久志『ソマリアで何が?』岩波書店、1993年など。(11)USCは6つの主要なクランのうちの1つで中部を中心としたハウィエ派の組織であり、アイディード将軍もアリ・マハディ氏もハウィエ派であるが、サブクランが、前者はハブルゲディル派、後者はアブガル派と異なっている。しかし、内戦の激化の原因となった双方の対立は、サブクランの違いというよりは、「さらに重要な要素は権力に伴う富であった。ソマリアは貧しく海外援助に依存していたので、為政者にとって国際社会から承認された政府を支配することは、地位を獲得する以上に意味を持った」という指摘がある(柴田、前掲書、53ページ)。二人が対立した直接の原因は、アリ・マハディ氏が暫定大統領就任を発表したことに、バレ大統領追放に最も貢献し、USの議長を務めていたアイディード将軍が反発したこととされている。(12)ソマリアは、紅海、中東に近いという立地条件から冷戦期には米ソ対立の舞台となった。エチオピアとのオガデン戦争(1977-78年)など、隣国との間で起こった国境粉争の際に、米ソから軍事支援としてソマリアに提供された武器や、ソマリアがアメリカ(1984年に軍事協力条約)、旧ソ連(1974年に友好協力条約)それぞれと締結した軍事協定に基づいて提供された武器が、冷戦終結後回収されず、そのまま国内で大量に流通していた。詳しくは青木、前掲論文、52-53ページ、柴田、前掲書、32-34ページなど参照。(13)1992年から1993年にかけての内戦激化が原因となった飢餓によって、最悪時には一日に3000人が死亡し、150万人が死に瀕した。またソマリア総人口600-800万人783