ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

第9回優秀賞性は失われていない。技術の最先端をいくのが軍需産業であり、その技術が民主産業にも使われてきたからだ。しかし、平和を保全するのに軍縮は不可欠である。そして武器の拡散も防がなくてはならない。かなりの極論であり、アメリカ、ソ連、中国などを始めとする大規模武器輸出国から強力な反対がくるのは目に見えているが、武器禁輸出法を国連は決議するわけである。湾岸戦争はもともとアメリカ、ソ連の両国が争ってイラクを援助したことから始まった。そういった経済的、軍備的援助が結局自分に返ってくるのは各国とも湾岸戦争でもう既に分かっているはずである。また、これから軍備を縮小していかなければならないという時期に国内に多くの輸出用兵器製造工場があると他の産業の足を引っ張っていく恐れもある。民生転換を国連が援助すれば逆に新しい発展の道が開ける可能性さえあるのだ。この法案が可決されることによって、先進国も利益を得るであろう。法案の可決後、国連は武器輸出管理委員会を組織し、違反を取り締まっていかなくてはならない。また、ソ連のように武器が有り余っていて資金が必要な国から余剰兵器を買い上げ、国連が管理するといった行動も必要だ。[F]宇宙開発機構周知のように宇宙開発には多額の費用と長期にわたる研究が必要である。米ソの宇宙開発競争が、月へと人類の夢を馳せさせたが、同時に両国における負担は大変なものであったはずである。人類の進歩と発展のために地球以外の惑星への探究は、今後各国間の人的、物的、技術的な協力なしに成功することはないだろう。国連は国際協力の調整機能を果たす機関を設立し、科学の発展に寄与しなくてはならない。Ⅴ.国連プレゼンスの重要性アメリカが以前のような強大な国として、他国を思うがままに支配する可能性はまずない。同時にドイツ、日本がアメリカより大きな国になれはしないであろう。しかし、平和の為には何か全ての上に立つ求心力のある存在が必要である。各国が平等になってもどこ73