ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

「グローバリゼーションの流れの中で国連の果たすべき役割」-地球規模問題群、南北問題、安全保障-久保田徳仁要約1.はじめにグローバリゼーションを具体的かつ包括的に捉えるため、グローバリゼーションの諸側面を取り上げそれに国連が果たすべき役割を対応させるという形式をとった。2.「グローバリゼーション」・直面する問題グローバリゼーションには一般的に4つの傾向があり、問題領域の相互依存、未完成のままで完結はしない性格、アメリカ化・西欧化、価値追及概念、と列挙することができる。具体的なグローバリゼーションの側面としては、1.経済的グローバリゼーション(モノ、カネの国際移動)、2.情報技術革命としてのグローバリゼーション(テレビ、「インターネット」の発達)、3.地球規模問題群の政治化としてのグローバリゼーション(地球環境問題、資源エネルギー問題、人口問題など)、4.ヒトの地球規模での移動、5.主権国家の相対化(NGOの活躍、安全保障における脱領域化)の5点を挙げた。それぞれが利点と欠点を持っている。3.グローバリゼーションと国連の役割経済的なグローバリゼーションで市場に関するものに国連が果たす役割はほとんどない。しかし、地球規模問題群に対しては6つの役割が挙げられ、そのうち個々の問題を全体の中で位置付け、問題解決の優先順位を定める機関として役割を果たすことが期待され738