ブックタイトル佐藤栄作論文集9~16

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概要

佐藤栄作論文集9~16

「21世紀への世界新秩序形成と国連の機構改革(特に安全保障理事会改組)について日本は何を主張し如何に行動するか-政治・安全保障面からの考察」板山真弓Ⅰ.はじめに仮に、冷戦が完全に終了したのをソ連が崩壊した1991年だとすれば、1997年の現在は「冷戦後」6年目である。冷戦が終了した,と言われてからかなりの月日が経ち、国際社会には、冷戦期の世界秩序とは全く異なった「新世界秩序」が形成されつつあるが、このような世界の動きの中で、日本は「世界新秩序」に対応し、「世界新秩序」の中での自身のあり方を真剣に、模索せねばならない状況にある。本レポートでは、21世紀へ向けたこれからの国際社会において、日本が政治・安全保障面において何を主張し、如何に行動すべきかということについての私なりの考えを述べたい。議論の方法としては、まず最初に21世紀への「世界新秩序」がどのようなものかということについて、3つの分析方法に基づく3つの見方を提示し、全体としてどういうものなのかを掴む。その後、「世界新秩序」に対応した安全保障のあり方を検討し、それを実現するための重要アクターである国連のあり方について議論する。そこでは、望ましい国連のあり方について議論するので、国連の改革(安保理改組)について主に言及する。その上で、結論として、「世界新秩序」に対応した日本のあり方(主張・行動)を提示する。Ⅱ.21世紀への「新世界秩序」-近代世界システムはどう変化しているのか?1.近代世界システムとは?これからの「世界新秩序」は15世紀末のヨーロッパに始まる近代世界システムの延長上にある。よって、まず最初に近代世界システムについて説明する。548